キャッチコピーを考える

キャッチコピーを考える

おきみゅー岩石展の割引チケットをデザインしました

2020年9月に開催予定の「博物館特別展 岩石―石ころから見える地球のダイナミズム」の割引チケットをデザインしました。

割引チケットはおおよそ展覧会開催の2カ月前ごろ発行を目指して作ります。

ので、デザインするのは3〜4カ月前、ということになります。限られた情報のなかでキービジュアルやキャッチコピーがすごく重要になります。

何も情報がない状態でのデザイン

展覧会4カ月前の確定情報というのは

  • タイトル
  • 日時
  • 場所
  • 金額
  • 展示のおおまかな内容
  • 展示で伝えたいこと

くらいのものなので、展覧会開催の2ヶ月前に刷られる割引チケットのデザインは持っている情報(カード)だけを使って展覧会がどんなものかを伝えるという、無茶振り重要任務があるのです…(´;ω;`)。

というわけで、メインビジュアルや、タイトルロゴ、キャッチコピーなどが重要な素材となってくるわけです。

キャッチコピーってすごく大事なんですが、なかなか難しく…。「これだ!」って思うものが降ってきたらこれ幸い!めっちゃ運がいい! といった感じです。

今回はちゃんと降ってきた(´;ω;`)!キャッチコピー!

今回はちゃんと「期限内に」しっくりくるキャッチコピーが降ってきました(笑)。よかった!

キャッチコピーが降ってくる前に、展覧会担当の学芸員さんがたくさん「岩石に対する思い」を語ってくださいました。

地球の歴史に始まり岩石が生まれる経緯、人間に加工されて今に至るまでの壮大な46億年のストーリーを聞き、たくさんの石を見て、触って、写真を撮って展覧会で何を伝えたいのかを浴びるほど聞きました(笑)。

キャッチコピーやデザインにはインプットがすごく重要!

キャッチコピーやデザインなど「アウトプット」が必要な作業の前には、「インプット」作業が欠かせません。

クライアントさん(今回は岩石展担当の学芸員さん)のお話が潜在意識のレベルまでインプットされ、出力の準備が整います。

個人の(足りない)頭で必死に考えても、キャッチコピーなんてそうそう浮かぶものではありません。全ては潜在意識や集合的無意識の為せるワザ!

浴びるほどのインプットの結果

「岩石」にまつわる情報を全方向から集中的に(笑)たくさん浴びることによって、デザイン案やキャッチコピー案がどこかしらから「ふと」降ってきます。

グループでブレストなんかをしてる時降ってくるとめちゃ楽しいです。

今回はグループでのブレストの時間がなかったため、キャッチコピーは割引チケットをデザインしていた私のところにたまたま降ってきました。

案が出てきたあと、担当の学芸員さんと

  • 表現として間違っていないか(ざっくりな。)
  • 声に出して読んだときのリズム感
  • 見た目(漢字やかなのバランス)

を検討し、最終的にキャッチコピーを決定します。

今回決まったキャッチコピーは

地球で生まれた(改行)最初のこども

でしたが、フライヤーをデザインするデザイナーさんに預けたあと、

地球で生まれた、最初のこども

と間に読点が入って戻ってきました。

岩石展フライヤー

こういうセンス、すごく好き。

たかが「、」されど「、」―。

キャッチコピーは短いフレーズで本質を伝えるがゆえに「韻」とか「間」がとってもとっても重要になります。

デザイナーさんが「読点」をいれたことで、キャッチコピーに「間」が生まれ、より良きものとなりました。(めでたしめでたし。)

「特別展 岩石」9/8(火)からおきみゅーにて開催です。

新型コロナウイルスに振り回されてばかりで

  • 人が来なかったらどうしよう((((;゚Д゚))))
  • 新型コロナの流行第○派で休館になったらどうしよう((((;゚Д゚))))

などと気が気ではありませんが、準備は着々と始まっています。

新型コロナウイルスのおかげで学校がたびたび休校となり「知的好奇心」を満たせず悶々としている学生のみなさま、是非おきみゅーに足をお運びください。

※中学生以下はなんと無料です!

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