このたび、私の妹分が那覇市の銘苅にピラティススタジオを開業するということで、ロゴデザインを引き受けることになりました。
ロゴデザイン…。デザインのお仕事の中で個人的には「最も難しい」仕事だと思っています。
今回はどんなプロセスでロゴデザインをするのか、書いてみようと思います。
とりあえずヒアリング
何はともあれ、取り急ぎヒアリングを行います。だいたい聞くのは以下の項目かな、と。
- ターゲットとなるお客さんの性別とか年齢とか
- 店舗が目指したい雰囲気、イメージの理想(店長の好み)
- ロゴの使用用途
- ブランドカラーなど(決まっている場合)
連想ゲームの開始
ヒアリングの内容が一通り集まったら、今度は連想ゲームの開始です。
今回はオーナーが「花梨」さんなので花梨の花、それからピラティススタジオということがわかるように、ピラティスのポーズシルエット、それと「studio KRN」の屋号から連想ゲームを開始します。
花梨の花を、ピラティスのポーズをググりまくってシルエットのイメージを作りまくります。
この段階ではモノクロでデザインしていきます。
初案を出して、好みをヒアリング
初案がいくつかできたらそれを元にオーナーに再びヒアリングを行います。
ロゴは特に、オーナーに気に入ってもらえて、ずっと使っていただくことが第一条件。
今回はこの段階で、オーナーさんは「優しい」「まあるい感じ」を出してほしいい、とヒントを出してくれたので、そこから仕切り直しのデザインが始まりました。
クライアントさんはどうかお気をつかわずに…。
デザイナーはオーナーさんに末永くロゴを使ってもらうために、七転八倒しながらロゴ案を作ってます。
ラフや初案の段階でオーナーさんが率直な意見や感想を述べてくださるととても助かるのです。
完成に近づいてから「やっぱり違う」って言われると悲しい。
完成に近づいてから「やっぱり違う」って言われると悲しい。
大事なことなので2回言いました。
2〜3案に絞ってブラッシュアップ
クライアントさんの好み、店舗のブランディングに沿って一番いいな、と思う2〜3案を更にブラッシュアップします。
このときにショップのカラーなども決めておくと良いです。
ちょうどオーナーさんが店舗の契約を決めた直後だったので、店舗を拝見させてもらって、ピラティスの機械の色やベッドの色、家具の色等を参考にカラーを5つ設定しました。
色ぎめには様々なWEBツールが出ているので活用しない手はありません。
今回は「Coolors」というサービスを使用しました。ベースのカラーを決めたら次々とそれに合いそうな色を提案してくれるので良いです。
studio KRNさんのベースカラーは「セージ」。機械やベッドの色もセージで統一されていたので、基本のカラーはセージに設定しました。
また、花梨の花の色(ピンク)をもう1色のベースカラーにして、残り3色を上記のツールからオーナー立ち会いのもと選びました。
便利なWEBのカラーツール
まだデザイナーになりたての頃は、色なんかも自分の雰囲気で決めていたのでそのチョイスに全く自信がありませんでした。
でもこういうWEBツールがどんどん出てきているので今すごく助かってます。
どれも直感的に使えます。
フォントの注意
ロゴでフォントを使用する際は著作権に注意を払う必要があります。
今回はGoogleFontで使用フォントを探したのですが、使うフォントが決まったらライセンスをしっかり読みましょう。
ロゴが決定したらレギュレーションの作成を!
ロゴが決まったら、余白やカラーの決まりである「レギュレーション」を策定し、白バージョン、モノクロバージョン、ウェブ用、印刷用のロゴを作ってまとめて納品します。
おまけ。ピラティスって?
今回のクライアント「ピラティススタジオKRN」さんのピラティス。画像検索なんかするとヨガと似たようなポージングをした人の写真がめっさ出てきます。
ヨガとはそもそも発祥が違う
ピラティスはリハビリの目的でジョセフ・H・ピラティス氏によって考案された運動プログラムということです。
正しい姿勢を意識しながら、骨格筋などかなり細かいインナーマッスルも使っていくので、ダンサーやアスリートのリハビリとして利用されることが多いそうです。
なので、今回ロゴデザインのお仕事と合わせて、問診票やカルテのドキュメントデザインもお手伝いさせていただきました。
プライベートレッスンなのでコロナ禍の今には安心かも?
Studio KRNさんはプライベートレッスンが基本なので、コロナ禍の今にはより安心かもしれません。気になる方はぜひSNSをチェック!
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