私がイラレこと「Adobe Illustrator」を触ったのはかれこれ14年も前のこと…。
当時はデザインを生業として生きてくことになるなんて微塵も思ってませんでした。
知り合いに頼まれてチラシやパンフレットを作っていたのですが、ある日のこと印刷屋さんに呼び出され
「これ、インストールして使ってください」
と渡されたのがAdobe Illustrator 8.0(7.0だったかな?)でした。
2004年当時というのはAdobe Illustrator CSが出始めた頃ではありますが、印刷屋さんはプリンターとの互換性も考慮してバージョン9.0あたりが使われていたと記憶しております。
一体なぜこんなことになったのか??
今思えば「まさか!」の環境での入稿データ作成
当時パソコンに関してもド素人だった私が使っていたマシンはなんと「Windows Me」!
デザイン用のソフトなんて入っているワケもなく、友人から頼まれていたデザインは全て、当時同時購入したスキャナー付属のアプリ「PhotoStudio(だったかなw?)」で作ってました。
今考えるとオソロシイ事です。
たぶん、ワケの分からぬデータを原稿だと言って何度も渡されていた印刷屋のデザイナーさんがマジギレしたんだと思います。
というわけで冒頭で紹介されたような状況になったのでした。
◯◯印刷のデザイナーさん。その節は大変に申し訳ありませんでした…。死んでお詫びを…。(´;ω;`)!!
というわけで、ごくごくフツーのスペックのノートPC「Windows Me」にAdobe Illustrator 8.0をインストールしまして、私のデザインライフが本格的に始まりました。
ナニコレ?どうやって使うのかがぜんっぜんわかんない!!
まるで崖から突き落とされて育てられる「ライオンの子ども」状態で始めた「Adobe Illustrator」。
これまで私が使ってきたあらゆるソフトのどこにも属さない、まるで初めて出会うタイプのアプリケーションでした。
例えていうなら、ある日突然「アラビア語圏の国」に飛ばされたような感覚です。
出まくるエラー、でもエラーを読んでもそれが何のことなのか、どうすればよいのかさっぱりわからない状態…。
当然ながらイラレの基本中の基本「ベジェ曲線」の「パス」や「アンカー」の使い方なんて皆目わかりませんでした。
当時は今みたいに何でもかんでもgoogle先生が解決してくれるわけでもなく、ひたすらトライ&エラーを繰り返しておりました。
イラレでできること!
当時はこれすらわからなかったので、今さらながらまとめておこうと思います(笑)。
印刷物を作るのが得意です。
イラレのメインの役割は「印刷物を作ること」になります。
しかも、ポスターとかチケットとかフライヤーとかのペラ物(ページになっていないもの)がメインです。
ページ数のあるものについては、かつては「QuarkXPress」が使われてました。ページモノのデザインでは最近では「Adobe InDesign」が主流でしょうか?
イラレでもページモノ、できることはできますが、ページの管理がややこしくなるのでヤメといたほうが無難です。
ページ数が少なければイラレでもいけます。
拡大に強いベクターデータです。
Windowsにもデフォルトで入ってる「ペイント」などのお絵かきソフトは「ビットマップデータ」で作られます。
ビットマップデータで描かれた絵は拡大するとギザギザガクガクして見えますが、ベクターデータは拡大しても滑らかに見えます。
絵を描くソフトとはちょっと違います。
イラストレーターという名前ですが、絵を描くソフト、というのとはちょっと違います。
イラストなんかもできますが、キャンバスに筆で絵を描く感覚とはだいぶ違っていて、「切り絵を作る」感覚が近いかもしれません。
線より「面で描く」と言ったら良いのでしょうか…。
当時の私はこれが理解できずだいぶ苦戦しました。
こんなことばっかりで、こんな単純なデザインですら、果てしない時間がかかったのでした。
そんな私の救世主となったのがこちらの本です。
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