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【2020/9/5 記事更新】
なんだかマスコミに盛大に煽られてる感ありますが、台風10号ハイシェンさんがすでに「920hPa」となって近づきつつあります。
振り返って本記事を見ると「905hPa」の台風とか来とるやん。まー大変だったけど…。
ここ沖縄の現在の様子(9/5 7:47)は時々風が吹く曇天の日、ってな感じです。
台風対策がまだの方は今すぐやってーーー!
【2019/10/10 記事更新】
沖縄に来る!と思っていた台風19号ハギビスさん。予想を裏切って本州に向かっているというではありませんか!
沖縄県民でも身構える915hPa! 本州にお住まいの皆々様、どうかお気をつけて!
これまで、経験してきた台風から「事前に対策できること」をまとめておきました。ご参考になれば幸いです。
台風が来る前にやっておくべきこと!
台風というのは数ある自然災害の中でも唯一「予測できるもの」であります。いつ来るのか、どんな進路でやってくるのかがあらかじめわかっているので、対策のしようがあります。
なので、対策を怠ると下記のようなひどい目に合わないとも限りません。
1)ベランダを片付けよう
まずベランダのものを部屋の中に避難させます。鉢植えなんかはもちろんのこと、台風の際はたかがゴムスリッパといえども凶器と化しますので要注意です。
物干し竿も中に入れるか、きちんと下ろしておきましょう。でないとこうなります…。
これはワタシは初めて一人暮らしをしたアパートですが、隣のお兄ちゃんが本土出身で、沖縄での台風経験は初めてだったようです。対策があまかったっすね。
もともとこのベランダの仕切りは、非常時に避難のためぶち破れるようなものなので、頑丈なものではないのですが、とにかくアブナイのでね…。
因みに、この台風は2011年の台風2号(ソングダー)。最低気圧が920hPaで、最大瞬間風速も55.3m/sでした。
実は、隣と隣、その隣の仕切も風によってぶち破られており、随分と眺めが良くなったことを覚えています。
この時の修繕費はまず住人全員が契約している火災保険で補填し、足りない分を住人全員で割り勘することになりました。(¥1,500位だったかな。)
2)ベランダの排水口をキレイにしておこう
ベランダの排水口周りをキレイに掃除して、落ち葉やら何やらをきちんと取り除いて排水路を確保しておきましょう。
でないと、こうなります。
少しわかりにくい写真でゴメンナサイ。ベランダにプールができているのが確認できますでしょうか?
写真のときにはすでに深さ10cmに達しており、外を見ながらハラハラしたものです。
この時ワタシが住んでいた部屋のベランダには排水口がなく、たぶん角部屋のベランダの排水口が落ち葉やなんかで詰まっているっぽかったです。
そう、どうしようもないのです。まー、どうにかしようにも暴風域の真っ只中。外に出ようなんて愚かな真似は絶対にできない状況です。
時間を追うごとに水かさが増していくので、小学生の時に大嫌いだった算数のあの問題が頭をよぎるのです。
「50リットル入る水槽に毎分2リットルずつ水を溜めます。5分後、反対側の蛇口から毎分1リットルで排水します。8分後、水槽の水は何リットルでしょうか?」
この手の問題を見るたび、「溜めてるそばから流すなよ。もったいねーな。どういうシチュエーションだよ!」と一人でツッコミを入れていたんですが、そう!あの問題は上の写真のような状況だったのです!(違!)
幸いこののち、台風の目に入って2時間くらい風雨が収まった間に排水され、事なきを得たのでした。
2012年9月に来たスーパータイフーン17号(ジェラワット)最低気圧905hPa、最大瞬間風速80m/s。スゴイ台風でした。
知人の自宅も大変なコトになりました。是非ご一読ください。
なので、雨戸もあるならちゃんと閉めて、ない場合は養生テープで窓ガラスを補強しておきましょう。
アルミサッシの隙間に新聞紙を詰めるのもよいです。
3)水を溜めておこう
沖縄の家屋、アパート、マンションには「水タンク」が備え付けられています。そのおかげで、最近は断水することがあまりないのですが、1990年代以前には水不足のため年に数回は断水があったもんですが、最近断水がないので余裕ぶっこいてました。
先程ご紹介したスーパータイフーン17号のジェラワットさん。それはそれは強烈な吹き返しの風であちこちの電線をぶち切って、沖縄本島は「長時間停電」に見舞われたのでした。
当時、ワタシが住んでいたアパートのタンクは、メンテナンスの事を考慮してか屋上ではなく地上1階にあり、どうも「電気の力で水を汲み上げる」仕組みのようでした。
つまり「停電」=「断水」であります…。
ジェラワットさんのおかげで、
- 暴風域で引きこもり=約1日
- 台風の目に入っているスキ(約1時間)に掃除や買い物=2時間
- 脅威の吹き返し=半日、途中停電
- 停電・断水=半日
- 復旧
というタイムラインだったワケです。沖縄県民はたいてい1.の前に「台風対策」と称してビールやおやつ、非常食の買い出しを行います。
スーパーのカップ麺、パンなどのコーナーはすっからかんになります。
沖縄県民は引きこもっている間、基本的に飲んだくれているのです(笑)。ワタシも例外なくそうでした。この後「停電・断水」するなんてユメにも思わずに…。
全てのビールを飲み干した後、停電に気づいたときには時すでに遅し。喉が乾いても水なんて出ません。幸い、沖縄電力さんのご尽力で停電は半日で復旧したのですが、あれからというものの、ちゃんと水を溜めておき、飲料水は確保しておく習慣ができました。
なので、台風が来る前に湯船に水を張って、飲料水を買っておきましょう。
あ、ついでにいつ停電するかわからないので、スマホはMax充電しておきましょう。っていうか、台風の間は基本的にスマホはコンセントに繋いだままにしてます。
4)絶対に出歩かない
これはもう絶対です。台風が近づくと時々テンションがおかしくなって「外の様子を見に行く!」っていう人がいるんですが、全力で阻止してあげてください。
- 暴風に煽られて転倒→骨折
- ドアに指を挟まれて指切断 ((((;゚Д゚))))!!
なんてことがあります。
出歩けないので、暇つぶしのグッズは用意しておきましょう。暇つぶしグッズは「停電しても遊べるもの」がオススメ。(なんだろねー?ジグソーパズルとか(笑)?)
あと、傘なんか絶対にさしてはならぬ!なりませぬ! ほんと危ないです。
そして、傘なんてさしても無意味。秒でずぶ濡れです。
番外編 こんなことも起こり得ます。(車の被害)
右側に写っているミントグリーンの車が当時ワタシが所有していた軽自動車ですが、決してワタシの駐車技術が未熟だ、とかそういうことではありません。
一番風上に駐車した上に、横風をもろに受け大変なコトに…!
この後、任意保険で処理してもらったのですが、もうね誰のせいでもないがゆえに、もやもやした気持ちをどこにぶつけていいのやらって感じでした。
でも、これでもきっと被害としてはマシな方です。沖縄で台風が直撃すると、フツーに軽自動車は転がってますし、フロントガラスやリアガラスが粉々に!なんてこともあり得ます。
暴風域に入る前に、可能であれば車は屋内駐車場に避難させておきましょう。無理な場合は覚悟だけでも…!
というわけで、台風前に準備しておくこともろもろでした。
台風の進路にぶち当たる地域の皆様方、どうかご安全に!